マラソンブームもあってか、街中でもランニングしている方たちを多く見かける。
ランニングの目的は人それぞれ、マラソンレースでの完走を目標に走っている方もいるが、
やはり一番多いのは、「ダイエット」目的であろう。
最近、メディアで取り上げられてから「食べ順ダイエット」というのが流行しているがご存知だろうか?
まずは野菜類から食べ進め、メインのおかず、お米などの炭水化物と続くことで、
血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪の吸収、蓄積を最小限に抑えられるというもの。
このように、それぞれの特性を考えると、自ずと適切な順序が見えてくるが、
これは食事だけでなく、運動にも当てはまる。
そもそも運動には2種類、存在する。
「無酸素運動」というのは、いわゆる筋トレ。
「有酸素運動」というのが、先にも挙げたランニングやウォーキングを指す。
どちらかしかやらないという方もいらっしゃるかもしれないが、
運動によって体脂肪を消費し、体重を落としたいという方は、この2種類の順番を参考にして頂きたい。
まず、体脂肪が運動によって消費される(脂肪燃焼)メカニズムを知って頂きたい。
ある程度身体が疲労すると、
「このままだとエネルギーが足らなくなりそうだから、備蓄エネルギーである体脂肪を分解させて!」と脳から指令を発せられ、
体脂肪が全身に運搬されやすい形状に分解される。
この準備が整ってから血液に乗って全身の筋肉に運ばれ、ここでやっと消費(燃焼)される。
ランニングだけしていても、このサイクルは始動するが、
この準備期に筋トレを行っておくと、サイクルが速く活発に回転してくれるので、
結果的に消費(燃焼)量も各段に向上するのだ。
筋トレも様々なものがあるが、おすすめしたいターゲットは大きい筋肉、通称「大筋群」。
胸、背中、お腹、脚などがそれに当たるが、
筋面積が大きい分、それら以外の筋肉に比べると消費エネルギーが大きい。
脂肪燃焼の準備としては、ぜひターゲットにしたい。
ジムに通っている方であれば、対象となるマシントレーニングは最低限実施してほしいが、
そういった環境がない方は、腕立て伏せ(胸)やスクワット(脚)、腹筋エクササイズ(腹)だけでも実施してほしい。
それぞれの種目の大まかな目安に「10回を3セット」というものがあるが、
身体が疲労を感じなければ脂肪燃焼サイクルが活発にならないため、どうしても個人差が出てきてしまう。
大筋群の他には、特に引き締めたい部位(二の腕やお尻など)があれば、
その部位のトレーニングも追加して、おすすめする。
パーソナルトレーナー 都内フィットネスクラブを中心に活動し、 クライアントの身体づくりを最新のメソッドをもとにサポート。 ダイエットなどの肉体改造から、機能改善・スポーツパフォーマンスの向上に至るまで 幅広いニーズに応えている。 説得力のある身体つきと論理的で分かりやすい指導に多くのクライアントから支持を集め、 月間100を超えるセッションを担当。 web:http://otaki-ryohei.com/ twitter:@bigwaterfall パーソナルトレーニングのお問い合わせや身体に関するご質問は、 公式ウェブサイトの「お問い合わせフォーム」、もしくはotaki.ryohei@gmail.comまで。